一生の不覚・10

2003年9月24日
翌日、後輩が本当に穴開きザブトンを持ってきた。
普通のクッション状のザブトンがドーナツ型になっているだけのものを想像していたのだが、実際に持ってこられたのはゴム製で専用カバー付き、自転車のタイヤチューブみたいな金属の栓がついてて空気で膨らませて使う、本格的なもの。
後輩のオヤジさんは、どうやらマジモンの『ぢ』だったらしい(笑。
あまり腹筋に力が入らない(くしゃみしただけでケツが痛い)俺のために、後輩は手ずからザブトンを膨らませてくれた。
ありがとう後輩!! すんごーく楽だよ!!!(泣

穴開きザブトンを貸してもらった翌日から、会社は夏期休暇に入る予定だった。
すると後輩が「ザブトンを持って帰っていいですよ。ウチじゃ誰も使わないですから」と言ってくれた。
ありがとう後輩!! 夏期休暇も楽に過ごせるよ!!!(感涙
つーか、家でメシ食っててもパソコンやってても、ケツが痛くてしょうがなかったんだよ俺!

夏期休暇に入る前に労災の手続きを進めておくため、人事に電話。
「ちょっと社内で転んで、労災で医者にかかったんですけど…」と切り出すと
「どういった状況でしたか? 何処で? どんなケガを?」といろいろ質問された。
あー…言いたくないなぁ、「どんなケガ」ってのだけは…。でも、言わないと書類をくれないだろうし。
「実は、あの、仙骨を骨折しまして…」

「骨折ぅ?!」電話の向こうの労災担当女性の声が1オクターブ跳ね上がった。

「欠勤とかなさってませんか? 通院は?」手続きに必要なのだろうけど、矢継ぎ早にいろいろと聞いてくる。
担当者の頭の中には、松葉杖をついている姿が想像されていることだろう。
だからイヤだったんだよー、骨折って言うのはさー(泣

<その11へ続く>

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