一生の不覚・4
2003年9月2日やっとの思いで病院に着き、初診である旨を告げて保険証を出す。すると、受付の女性から
「職場内や通勤中のケガですか?」と聞かれた。
後で知ったのだが、整形外科にかかるような怪我をした会社員の場合、そのケガが通勤中や職場内で発生したもの=労災である確率が高いので、確認を取るそうだ。確かに、自宅にいる時間より会社や通勤中の時間の方が長そうだから、確率は高いだろうなぁ。
だが、医者でこういう風に聞かれたのは初めてだった。
「はい、そうです。社内で転倒して…」と言うと
「じゃあ、労災になります。健康保険は使えません」と保険証が戻された。そして
「労災の手続きが終わるまで自費で支払うことになりますけど、よろしいでしょうか?」
暗に、『自費だと高いぞ。手持ちはあるか?』と聞いてるのだろう。幸いにして、常に数万のカネは持ち歩くようにしているし、クレジットカードもある(医者で使えるかどうかしらないが)。
ここはひとつ、「大丈夫です、労災でお願いします」と胸を張って答えた。
「じゃあ、そちらでおかけになってお待ちください」と笑顔で勧められたが、なんたって(何度も言ってるが)「座る」のが一番痛い。だが、待合室にいる人数をみると、すぐに診察が回ってくるとも思えない。
意を決し、端のほうにある背もたれのないイスを選んで、手で重心を支えながらゆっくりと座った。…イテテテテ。
やっぱり座ってるとズキズキ痛いので、痛くない姿勢を求めて、右に傾いたり、左に傾いたり、前傾したり。重心が後ろに行くと痛いので、それ以外の体勢で、ゆらゆらと動きながら耐えた(なさけない…)
しばらくすると、受付から「こちらの問診票に記入してください」と声がかかった。
「はい」と咄嗟に立ち上がろうとしたが…イテテテテ!!!! 急には立てない。腰痛がひどい老人のように、中腰のまま一端停止。
その様子を見た受付の人が「そちらまで用紙をお持ちしますから!! 立たなくて結構です!」と慌てたが
「いや、立ってるほうが楽なんで(本音)」と断り、中腰状態からゆっくりと上体を起こすようにして、なんとか直立。受付に立ったまま問診票を記入した。
<5へ続く>
「職場内や通勤中のケガですか?」と聞かれた。
後で知ったのだが、整形外科にかかるような怪我をした会社員の場合、そのケガが通勤中や職場内で発生したもの=労災である確率が高いので、確認を取るそうだ。確かに、自宅にいる時間より会社や通勤中の時間の方が長そうだから、確率は高いだろうなぁ。
だが、医者でこういう風に聞かれたのは初めてだった。
「はい、そうです。社内で転倒して…」と言うと
「じゃあ、労災になります。健康保険は使えません」と保険証が戻された。そして
「労災の手続きが終わるまで自費で支払うことになりますけど、よろしいでしょうか?」
暗に、『自費だと高いぞ。手持ちはあるか?』と聞いてるのだろう。幸いにして、常に数万のカネは持ち歩くようにしているし、クレジットカードもある(医者で使えるかどうかしらないが)。
ここはひとつ、「大丈夫です、労災でお願いします」と胸を張って答えた。
「じゃあ、そちらでおかけになってお待ちください」と笑顔で勧められたが、なんたって(何度も言ってるが)「座る」のが一番痛い。だが、待合室にいる人数をみると、すぐに診察が回ってくるとも思えない。
意を決し、端のほうにある背もたれのないイスを選んで、手で重心を支えながらゆっくりと座った。…イテテテテ。
やっぱり座ってるとズキズキ痛いので、痛くない姿勢を求めて、右に傾いたり、左に傾いたり、前傾したり。重心が後ろに行くと痛いので、それ以外の体勢で、ゆらゆらと動きながら耐えた(なさけない…)
しばらくすると、受付から「こちらの問診票に記入してください」と声がかかった。
「はい」と咄嗟に立ち上がろうとしたが…イテテテテ!!!! 急には立てない。腰痛がひどい老人のように、中腰のまま一端停止。
その様子を見た受付の人が「そちらまで用紙をお持ちしますから!! 立たなくて結構です!」と慌てたが
「いや、立ってるほうが楽なんで(本音)」と断り、中腰状態からゆっくりと上体を起こすようにして、なんとか直立。受付に立ったまま問診票を記入した。
<5へ続く>
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