一生の不覚・6

2003年9月8日
医者は戻ってくるなり、これがまた楽しそうにレントゲン写真を広げた。骨盤のどアップ写真のうち、横向きの方を指して
「ほら、ここ。折れちゃってるの。分かる?(・∀・)」
「いや…」素人目には分からんです先生。
「この辺。ここに斜めに隙間が開いてるでしょ(・∀・)」
…あ、それって背骨にあるような、関節と関節の隙間じゃないの?! それくらい開いてるんだけど(笑
「仙骨の骨折だね」
そういいながら、医者はカルテにスラスラと横文字を書き、骨の折れている様子を簡単に図にした。
「ここって尾底骨じゃないんですか?」
「尾底骨ってのは、この折れた先っぽの方のことなんだよね。シッポの部分。で、あなたが折った場所は仙骨(・∀・)」

医者によると、背骨の一番下に当たる場所が「仙骨」で、その先にくっついてるのがシッポこと「尾底骨」。俺の場合、仙骨と尾底骨の接合部あたりを根元からポッキリと折ったようだ。つまり、尾底骨自体は全く折れてないが、仙骨から離れてる状態。

骨折と言われて改めて納得する、この激痛。そりゃ痛いはずだ。
階段でコケて尻餅ついてケツ骨を骨折だなんて…。思わず
「なんか、情けないッスね」とこぼしてしまったが
「いいんだよ、よくあることだし、すぐ治るから(・∀・)」と慰めてくれた。

骨折とはいえ、ギブスの必要はないとのこと。
「女性だったら、硬めのガードル履いてもらって、固定するんだけどねー(・∀・)」
へぇーへぇーへぇー。

補足トリビア。
「尾底骨って、手術で取っちゃうこともできるんだよ。だって、人間が使わない骨でしょ? 親知らずと同じで、なくても困らないからね(・∀・)」
へぇーへぇーへぇーへぇーへぇー。

更に補足トリビア。
「でもね、みんな手術を嫌がるんだよね。こういうポーズで受けなきゃいけないからさー屈辱的なんだよねー(・∀・)」
といって医者が示したのは、グラビアアイドルが乳のボリューム&胸の谷間を強調するために四つんばいになる「豹のポーズ」のようなもの。
そりゃイヤだ。
へぇーへぇーへぇーへぇーへぇーへぇーへぇー。

俺的には90へぇ近いぞ、その知識って。

<7へ続く>

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